こんにちは、えみ(@emi_airline)です。
出産準備ってやること多くて大変ですよね。
とにかく買うものは多いし、手続き関係を調べたり入院準備をしたり…

私も1人目の時はバタバタで、産休入ったらあっという間に時が過ぎました…
そんな中、実は忘れてはならないのが陣痛タクシーの登録です。
私は2人目までは使わなかったのですが、登録しておけばよかった…と後悔したので、3人目では色々調べて3社に登録しました。
そこで今回、自身の失敗談もふまえ、
- 陣痛タクシーってどんなサービスなの?
- 本当に登録した方がいいの?
- どこがおすすめ?
こんな疑問にお答えできればと思っています。

参考になりそうな情報をまとめてみましたのでぜひご覧ください!
目次
1.そもそも陣痛タクシーとは?
タクシー会社が提供する妊婦さん向けの配車サービスです。2012年に業界最大手の日本交通が始めたサービスですが、今では全国に広がっています。
各社サービス内容は異なりますが、概ね共通して下記の特徴があります。
陣痛タクシーの特徴
- 事前登録は無料
- 24時間365日対応
- 道案内不要(事前に住所登録)
- 破水等によるシート汚損時もクリーニング代請求なし
また、陣痛時に限らず妊婦検診や退院時、赤ちゃんの検診などでも利用できる場合があり、大変便利なサービスです。
2.陣痛タクシーは登録した方がいいの?
安心して出産を迎えるためにも、ぜひ登録をオススメします。登録だけなら無料なので、実際に使わなかったとしても損はありません。
登録の必要性について
おすすめする理由は、過去2度の出産でその必要性を痛感したからです。参考までに私の体験談をご紹介したいと思います。
1人目は駅で破水
当時は陣痛タクシーを知らず登録していませんでした。
予定日を1日過ぎ、外出中に駅のホームで破水。幸い量が少なかったのと、陣痛がくるまで1時間猶予があったので、歩いて産院に行くことができました。
もしあの時、大量に破水して歩けない状態だったら…と考えると、準備不足だったと反省しました。
普通のタクシーでは乗車拒否される可能性もあり、通常のお産では救急車も利用できません。
2人目は真夜中に強陣痛
陣痛タクシーは知っていましたが、流しのタクシーがすぐつかまる環境だったため登録していませんでした。
そして予定日11日前の真夜中に強い陣痛がきました。上の子が就寝中で主人は付添いできず、一人で産院へ向かうことに。
普段なら何気ない距離も、スーツケースを引きずり、陣痛の痛みに耐えながらの移動はすごく時間がかかりました。そして真夜中でタクシーもなかなかつかまらなかったのです。
もしあの時、陣痛が急速に進んで道端で動けなくなっていたら…と思うと怖くなります。
2人目のお産の進みは想像以上に早いです。また、上の子の生活ペースに合わせる必要があるため、不測の事態も起こりやすいです。
これらの経験から、いつ・どこで・どんな状態で破水or陣痛がきても、1人で確実に産院へ向かう手段(=陣痛タクシー)を確保しておくことの重要性を身に染みて感じました。
複数社の登録が安心
陣痛タクシーについて色々調べている中で、「大雨で登録していた会社が配車できず、結局流しのタクシーを使った」という体験談を見かけました。
少ないケースかと思いますが、念のため複数社を登録し、さらに配車アプリもダウンロードしておくと良さそうです。
3.どのタクシー会社がおすすめ?
都内大手を徹底比較
都内在住なので、ひとまずは大手を中心に合計9社を調べてみました。
都内のタクシー会社は大手・準大手・二大協同組合の3つに分類されます。
大手4社でシェア40%を超えているようです。
(東京交通新聞発表・2020年データより)
都内の主要タクシー会社
- 大手(4社)
日本交通、国際自動車(kmタクシー)、大和自動車、帝都交通 - 準大手(3社)
日の丸交通、東都自動車※、グリーンキャブ※ - 二大協同組合
東京無線、チェッカーキャブ
(※準大手の内、2社は企業HPにサービスの記載なし)
これらの会社を比較してみた結果、やはりサポート体制が整っているのは大手+準大手でした。
【参考】サービス比較表
大手+準大手の5社で、保有台数やサービス内容を一覧にまとめてみました。
全社とも登録は無料で、24時間365日対応なのは共通です。
会社名をクリックすると、公式サイトのサービスページへ直接アクセスできます↓
⇔ 横にスクロール会社名/サービス名称 | 保有台車数 | 対象エリア (お迎え先) | 対象エリア (送り先) | 料金 ※1 | 陣痛以外の 利用可能なシーン | 陣痛時のサービス |
日本交通 陣痛タクシー | 6,372台 | 東京23区、三鷹市/武蔵野市 | 1都6県 (東京/神奈川/千葉/埼玉/茨城/群馬/栃木) | 迎 車:420円 時間指定:420円* *20分以内は指定料なし | 通院など ※2 | クリーニング代請求なし |
国際自動車(km) マタニティ・マイタクシー | 4,305台 | 東京23区、三鷹市/武蔵野市 | 同左 (その他エリアは要相談) | 迎 車:420円 時間指定:420円 | 外出/通院/入退院/乳児検診など | 全車防水シート完備 除菌/消臭済みの車両で送迎 クリーニング代請求なし |
大和自動車 たまごタクシー | 2,167台 | 東京23区、立川市/昭島市/国立市/西東京市 | 指定なし (長距離は医師の判断必要) | 迎 車:420円* *23区外は300円 | 通院など | 全車防水シート完備 |
帝都交通 ファミサポタクシー | 1,198台 | 港区/品川区/中央区/千代田区/江東区/墨田区 | 指定なし | 迎 車:420円 時間指定:420円 | 通院等の外出/入退院/ 乳児検診など | クリーニング代請求なし |
日の丸交通 子育てタクシー | 1,298台 | 東京23区、武蔵野市/三鷹市 | 記載なし | 迎 車:320円 時間指定:420円 | 電車/バス移動が大変な時の外出など ※2 | 吸水シートをセット |
※1 各社迎車/時間指定料金とは別に、通常のメーター料金がかかります
※2 日本交通と日の丸自動車は、退院時はチャイルドシート設置の別サービスがあります(料金は1時間5,000円程度)
データは2021年7月時点のものです。最新情報は各社HPにてご確認ください。
4.私が選んだのは国際自動車(kmタクシー)
結論として、私は大手の国際自動車(kmタクシー)を選びました。
選ぶ基準は人それぞれかと思いますが、価格よりも保有台数やサービス内容、企業の信頼性を重視しました。
過去には、日本交通がマタニティギフト(豪華サンプルの詰め合わせBOX)のプレゼントを行っていたのですが、現在は終了しています。
その他企業でも特にキャンペーン等は無いようです。
選んだ決め手は?
その1:防水シートを完備
国際自動車は全車防水シート完備で、さらに除菌・消臭済みの車両で送迎してくれます。最も魅力的なサービスだと感じました!
なぜなら、陣痛や破水はいつ・どこでくるか分からない…1人目は駅のホームで破水した経験もあり、外出中でも身ひとつで乗れるのは安心。
他にも、大和自動車と日の丸交通が、同様に防水/吸水シートを設置しているようです。
業界最大手の日本交通は「大きめのバスタオルか、レジャーシートを準備してください」と記載がありました。自宅から向かう場合は問題ないですが、外出時に常に持ち歩くのは大変だな…と感じました。
その2:保有台数が多い
タクシー保有台数は二番手ですが、都内ではトップクラスなので安心感があります。
その3:ドライバーの教育体制が整っている
国際自動車と業界最大手の日本交通は、全ドライバーが「陣痛時の送迎講習」を受講しているそうです。つまり、全車両が陣痛時に送迎可能であり、迅速&確実にお迎えにきてくれる体制が整っているということ。
また、国際自動車は「東京消防庁普通救命講習」も実施しているようで、企業としての積極姿勢に好感が持てました。
その他の会社でも講習は行っているようですが、全ドライバーが受講と記載があったのは上記2社のみでした。
バックアップで+2社を登録
業界最大手の日本交通
手ぶらで乗れることが最優先ですが、自宅から向かう場合はマストではありません。そこで、業界最大手の日本交通も登録しました。
やはり保有台数がダントツに多く、業界で初めて陣痛タクシーを始めたパイオニアでもあるため、安心してお任せできると思いました。
三番手の大和自動車
「防水シート完備」かつ保有台数が三番手の大和自動車も登録。外出先で万が一国際自動車がつかまらない状況等があれば、連絡したいと思います。
念には念をと3社も登録しましたが、お産は何があるか分からないので備えあれば憂いなしです!
配車アプリも便利
一番近くのタクシーを呼べるたりするので早いです。
もし未登録の場合は、いろいろチェックしてみると良いと思います。
ご参考までに、私が普段使いしているのはタクシーアプリ GOです。
最大手の日本交通運営の「JapanTaxi」とDeNAの「MOV」が統合して生まれた配車アプリ。
迎車料金は300~400円程度かかりますが、多数の会社が登録されていて、一番近くのタクシーを呼べます。タクシーの到着時刻も表示されるので、待ち時間を有効に使えます。
\登録はこちら/
5.登録方法は?
例として、国際自動車の登録方法をご案内します。

申し込みはとっても簡単!5分もかかりませんでした。
step
1登録申し込みフォームへアクセス
\PCの場合はこちら/
申し込みフォームへ
\スマホの場合はこちら/
申し込みフォームへ
\電話でのお問合せはこちら/
03-5520-5690
km My Taxiデスク受付時間
平日9:00~17:00
step
2必要事項を入力し送信
利用者本人の名前・生年月日・連絡先・出産予定日や、乗車地と産院の住所などを入力します。
乗車地の候補がもう一つあれば、その住所も登録しておくことができます。
step
3登録カードが自宅に届く
「マタニティ・マイタクシーカード」というメンバーズカードのようなものが、後日自宅に届きます。
実際に届いたものがこちら↓

陣痛時の専用ダイヤルの番号が記載されているので、持っておくと安心です。
STEP2で乗車地を2ヶ所登録した場合は、カードの送付先もいずれかを選ぶことができます。

タクシーを利用する際は、カードに記載された専用ダイヤルへ電話するだけでOK!
6.産後もサービスを活用しよう!
陣痛時だけではなく、赤ちゃんと一緒の退院時や乳児検診などでも利用できる場合があるので、ぜひ活用したいところです。
ちなみに、今回比較した会社のうち、「チャイルドシート」を設置して送迎してくれるサービスが2社あったのでご紹介しておきます。
日本交通のキッズタクシー
新生児の退院や乳児検診時、「チャイルドシート」を無料設置し送迎してくれるサービスです。新生児含めて4名まで乗車可能です。
専用のアプリをダウンロードし、事前予約するシステムとなります。
ただし、料金は1時間で5,340円、30分を超えるごとに2,470円の追加料金がかかるので少々割高です。(予約・迎車料・チャイルドシート代は含まれています)
ちなみに、塾や習い事の送迎でも利用でき、子供だけで乗車OKのサービスとのこと。もしもの時に便利ですね。
\サービス内容の詳細はこちら/
日の丸交通の子育てタクシー
陣痛時のサービスは「こうのとりコース」で、産院からの退院・検診には別途「カンガルーコース」が用意されています。
事前に会員登録し、利用の際はWEBもしくは専用ダイヤルで予約するシステムです。
料金は1時間で5,750円(走行距離11.5km未満)で、以後30分毎に2,150円の追加料金がかかります。
サービスの特徴としては、チャイルドシートが1台目は無料、2台目は+520円、3台目も+1,040円で設置可能です。
3~11歳頃まで利用できるジュニアシートの準備もあるので、上のお子さんと同乗する場合には便利なサービスかと思います。
\サービス内容の詳細はこちら/
自宅に車がない場合、高額なチャイルドシートの購入はためらいますよね。このようなサービスがあると助かります。
レンタルもおすすめ
車利用が多い方は、チャイルドシートを2~3ヶ月くらいレンタルしてしまうのもおすすめです。
うちは1人目の時、有名なマキシコシの「ペブル」を使っていました。
手持ちのベビーカー(バガブービー5)にドッキングできたのでとても便利でした。
くわしくはメーカーサイト参照:ベビートラベルシステム

これを使うと、車で赤ちゃんが寝てしまっても、そのままベビーカーにセットしてお出かけできます。
ベビーカーNGのお店では、チャイルドシートだけ取り外して中に入れるのですごく快適でした!
マキシコシのペブルはこちら↓
バガブーへの取り付けには、別途アタッチメントの購入が必要です。
【追記】陣痛タクシーを使ってみた感想
実際に、陣痛時と産後の1ヶ月検診で国際自動車を2回利用したので、感想を追記したいと思います。
陣痛で利用
今回3人目では、真夜中に自宅で陣痛がきました。
カードに記載の専用ダイヤルへ連絡するとすぐオペレーターにつながり、一番近いタクシーを探してくれました。
1-2分で手配が終わり、8分後には指定の待ち合わせ場所に到着。
一人でスーツケースを引いていたのですが、姿が見えるとドライバーさんがすぐに駆け付け、荷物を運んでくれました。
後部座席の手前半分には防水シートも装備。
事前に産院までの最短ルートも調べてくれていて、何も言わずにスムーズに到着。迎車料金420円とメーター料金をお支払いしました。

痛みに耐えながら一人で産院へ行くのは大変だなぁ…と改めて実感。
陣痛タクシーを利用して本当に良かったです!
でも一点だけ、認識とは違った点がありました。
防水シートは完備ですが、オペレーターから「バスタオルを持ってきてください」と言われ、手ぶらでは乗れないことが分かりました。
出産間近になったら、タオルは持ち歩いた方が良さそうです。
1ヶ月検診で利用
登録カードには、陣痛専用ダイヤルの他に、通院やお買い物で利用する際の予約専用ダイヤルが記載されています。
今回は1ヶ月検診の当日の朝に連絡し、午後の配車を予約しました。
自宅や病院の住所が登録済みなので、改めて伝える必要がないのは便利でした。
予約時間少し前には待機されていて、スムーズに産院へ到着。今回は時間指定予約だったため、迎車料金420円+予約料金420円+メーター料金のお支払いでした。

ドライバーさんはとても丁寧に対応してくださり、安心して乗車できました。
ただ、「道順を伝えなくて良い」という以外にあまりメリットを感じませんでした。
迎車料金もかかるので、流しのタクシーがつかまる環境なら、あえてこのサービスを利用しなくても良いかなーというのが正直な感想です。
産後の登録解除は不要
オペレーターの方に産後必要なくなった際の登録がどうなるか確認したところ、
「そのまま登録されたままになりますので、次のお子さんの時も利用可能です。」とのことでした。
数ヶ月後に自動的にデータが削除される会社もあるようですが、国際自動車の場合はそのまま残るようです。
まとめ
長くなりましたが、簡単にまとめると、
- 陣痛タクシーはぜひ登録すべき!登録は無料、24時間365日対応の有難いサービスです。
- 都内では大手もしくは準大手のサービスが充実。比較して複数社登録すると安心。
- おすすめは国際自動車(kmタクシー)!陣痛や破水はいつ・どこで・どんな状態でくるか分からないので、防水シート完備なのが決め手!
- 産後も利用できる会社があるので、サービスをうまく活用すると便利です。
以上です。いかがでしたでしょうか?

陣痛タクシーを検討中の方のご参考になれば幸いです!